長持ちする中学受験 8


お子さんがまだ小さいころから始めた場合のシミュレーションを書きましたが、うちの生徒たちにも、小学校の途中から来た子が結構います。

そんなお子さんの場合、なかなか、あのシミュレーション通りにはゆきません。

では、どうするのか?


中学受験のかなり前から、保護者の方にはもちろんお子さんにも、しっかり説明をして納得してもらい、合格したらすぐに、中学進学準備に入ります。


合格の次の日からやって来た強者もいました。

しかしまぁ、当日と翌日ぐらいは、ゆっくり休みながら、喜びに浸ってもらってよいと思います。


逆に、そうとう説明し、説得したにも関わらず、1週間以上休んだり、開始してからしばらくしてペースを落としたりした生徒もいます。

そんな生徒の一人、Y君のお母さんは、1学期の途中で大いに後悔されました。

「先生からあんなに大切やと言われていたのに、息子の主張に負けてペースを落としてしまって、この有り様です。ものすごく後悔しています。」


私学の中学校さんで、「塾に行かなくてもいい」と、面倒見が良いことをアピールしているところがあります。

そもそも中学校が、面倒見が良いことをアピールすること自体どうかと思いますが、それはさておき、そういう中学校で、1学期の成績が下位に落ちると、どうなると思いますか?


7月の懇談の時に、こう申し渡されます。


「このままでは、ついていけなくなりますので、お母さん、夏休みの間に、お家でしっかり復習するように、監督よろしくお願いします。」


この言葉、額面通りに受け取ってはいけません。


翻訳しますと、

「夏休みが始まるまでに、いい塾を見つけて、通わせてくださいね。」


私は、うちの塾生がそんな目にあってたまるものかと、中学入試のはるか前から、


「合格しても気を抜いたらあかんで。今のペースを7割に落として構わないので、英語の準備と数学の先取りをやるからね。やったー!って弾けるのは、GWまで待ってや。」


と言っているのです。


ペースを落とさずに、そのまま1月・2月・3月とがんばった強者もいます。彼は高3の時に、阪大の医学部にするか京大の工学部にするか、迷いに迷った末に、京大の工学部に進学しました。(どちらもA判定が出ていたのです。)


現在、本格的に受験勉強に入っているお子さんは、合格後の1月・2月・3月の過ごし方が、勝負の分かれ目になります。



あなたのお子さんの中学受験が、幸せで実り多く、長持ちするものとなりますように!




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