長持ちする中学受験 9


ずっと算数について書きましたので、今回からはしばらく国語について書きます。

国語の重要性については、多くの方が述べられていますし、これを読んでくださっている方には、釈迦に説法かもしれません。

しかし、その重要性は、いくら強調しても強調し過ぎになることはないので、書きますね。


なぜ、国語が重要なのか。

いや、国語は最重要なのです。


まず、理屈です。

日本の普通の小学生は、日本語を使って学び、日本語を使って考えるからです。

だから国語が影響する部分は、社会の9割以上、理科の8割以上、そして算数・数学でも半分ぐらい、英語でも半分ぐらいです。


次に、実践からのフィードバック。

かつてうちの塾に、Uくんという生徒がいました。

中2の冬にお母さんと懇談をした時に、一番心配されていたのが国語。

真面目でこつこつやるタイプのUくんは、中学校の定期試験では国語で高得点が取れたのですが、実力試験となると、国語の成績がぐんと下がってしまう。

クラブ活動も熱心にやっていたので、普段の塾ではなかなか国語ができません。


そこで、夏休みに思い切ったことをしました。

彼は夏休みに、たしか140時間、塾で勉強しましたが、そのうちの80時間が英語、そして60時間が国語でした。

お母さんと本人の了承を得ていたので、かなり過激なことをしました。だって、数学も理科も社会も一切しない。


大阪の高校受験生の模擬試験のデフォルトは、五ツ木の模擬試験。

夏休み前(7月15日あたり)のUくんの結果は、5科目すべて、偏差値が52~54の間でした。

夏休みをがんばり通して、その後の9月真ん中の模試の結果が返ってきました。


塾にやってきて、結果を見せてくれる前から、Uくんは満面の笑みです。


実は夏休み前の模試の結果を見せてくれる日に、彼は塾の入り口で、私の顔を見るなり、大粒の涙をぽろぽろとこぼしたのでした。悔しくて悔しくて、感情を抑えきれなかったのです。

彼は普段冷静沈着で、彼の機嫌のいいところしか見たことがなかった私は、それを見てものすごく焦りました。久しぶりに思い出しましたが、それも今となっては良い思い出です。



別のブログも書いています。

読んでいただければ、うれしいです。

本家のアメブロ(今はKIDS期の教育について書いています。)

難関国公立大学受験ついて



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