長持ちする中学受験 10


Uくんの五ツ木の模擬試験の結果ですが、夏休み前(7月15日あたり)は5科目の偏差値すべてが、52~54の間でした。

それが夏休み後(9月15日あたり)では、数学以外の4科目が61~63に上がったのです。


夏休みに(塾では)全くやらなかった数学の偏差値だけは、変わりませんでした。


この時期の2ヵ月で、英語と国語の偏差値が10ほど上がっているのは、すごいことです。同じ10でも、偏差値40を50に上げるのは、そこまで難しいことではない。でも、50台前半を60台前半に上げるのは、なかなか大変なこと。


それを2教科で成し遂げてくれて、私もとてもうれしかったです。


いや、2科目ではないですね。

4科目です。

理科と社会は、何が原因でしょうか。


「夏休み、理科と社会は、塾では全くやらんかったけど、家でかなりがんばったん?」


「いえ、学校の夏休みの宿題を、さらっとやっただけです。」


「じゃあ、理科も社会も上がったのは、何が原因やと思う?」


「模試の時に、問題の意味(何が問われているのか)が、ものすごく良く分かったんです。前は、そんなこと、全然なかったんで・・・。」


「ということは、読解力かな?」


「読解力がバリバリ上がったからやとしか考えられません。」


国語が最も重要で、他の教科にも多大な影響を与えていることを、Uくんは実証してくれたわけです。


その後、数学に注力しつつ、他の科目もがんばったUくんは、年末の模試では、すべての教科の偏差値を62~64の範囲に揃えて、トータルでは偏差値65を超えました。

そして彼は、1年前には予想もしなかった、すごい進学先を手に入れたのですが、あまり詳しく書くと、個人情報保護に引っ掛かりそうなので、この辺にしておきます。



こういう言い方はあまりしたくないのですが、社会、そして理科の7割くらいは、暗記科目だと割り切ることもできるのです。


スーパー教育には、効率的に暗記することができる秘密兵器があるので、中3の公立高校受験生には、毎年夏休みから徹底的に社会の暗記をさせます。


中3の公立高校受験生が特に多かった年のこと、2月の時点でほとんどの生徒が、社会の暗記を完成させていました。そして、公立高校の過去問をさせた結果、複数年で満点を取る生徒がたくさん出ました。


しかし、暗記の完成度(測ることができます)が同じレベルなのに、満点を全く取れないどころか、得点が8割台になってしまう生徒もいたのです。


その原因を探りました。

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